
「変幻自在」をテーマに、画家でもある彼女ならではのパワフルでアーティスティックなデザインを発表した。光と影の世界と鮮やかな色の対比、左右非対称の美学、植物を拡大したような大胆な柄。絵を描くようにイメージを膨らませながら、自由自在に布を操り、形を作る。折り紙とクチュールが共存するデザインも完成度の高さで重さを感じさせない。11月1日からニューヨークでアートでの個展を開催するコシノヒロコ。開催中の「コシノヒロコ 中原淳一へのオマージュ」での「90歳くらいまで超新しいものを作っていきたい」という言葉も思い出させた。
text/shinichi higuchi